2009.07.02
美容 / ダイエット・スキンケア
効率よくダイエットするために、どのような食事を摂ればよいのか? 脂肪、たんぱく質、炭水化物のどれに重点を置くかではなく、単に摂取カロリーを減らすことの重要性を示した研究が、アメリカの医学誌に掲載され話題を呼んでいます。
「この研究は実際的で有用なメッセージを伝えるもの」と、アメリカ・ハーバード大学公衆衛生学部教授のサックス博士は述べています。
低脂肪食、高蛋白食など、どのダイエット計画が最も優れているか? 決定的な根拠の得られた研究はまだなく、激しい議論が続いています。この疑問を解消するため、サックス氏らはボストンおよびバトンルージュから肥満の被験者811人(40%が男性)を集め、無作為に、以下四種類のダイエット計画に割り振りました。
・低脂肪・平均量たんぱく食:脂肪20%、たんぱく質15%、炭水化物65%
・低脂肪・高たんぱく食:脂肪20%、たんぱく質25%、炭水化物55%
・高脂肪・平均量たんぱく食:脂肪40%、たんぱく質15%、炭水化物45%
・高脂肪・高たんぱく食:脂肪40%、たんぱく質25%、炭水化物35%
どのグループにも飽和脂肪が1日の摂取カロリーの8%を超えないこと、1日20グラム以上の食物繊維摂取に努めることを指示し、運動の目標は週90分としました。全被験者が2年間にわたりグループおよび個人でカウンセリングを受けたほか、食事や運動の情報を入力するとフィードバックを得られるコンピュータープログラムも利用。約八割の被験者が研究を完了しました。
6カ月後、いずれのグループにも平均約6キロの体重減少が認められましたが、2年後には平均約2.7〜3.2キロに低下。ダイエット満足度も血圧・コレステロール値などの健康評価も差はみられませんでした。「突出して優れたダイエット計画はなかった。減量したければ心臓によい食事を摂り、量に気をつけること」とサックス氏は述べています。
2009.06.26
その他
豆腐・納豆など、大豆製品を沢山食べる女性はそうでない女性と比べ、肝臓がんになる危険性が3倍から4倍にも高まることが、厚生労働省の大規模調査で判明しました。大豆に含まれるイソフラボンは乳がんのリスクを減らすことで知られていますが、研究班は「食事を通して適度に取るべき」としています。
研究班は6府県の男女約2万人(40-69歳)の健康状態を、1993年から2005年まで追跡調査。このうち肝臓がんになった101人(男性69人、女性32人)に対し、大豆食品をどれぐらい食べるかアンケートで尋ね、イソフラボンの摂取量と発症との関連を調べました。
結果、摂取量とリスクの関連が明らかになったのは女性だけで、1日あたり豆腐80グラム以上、納豆3分の2パック以上を食べる最高摂取層が肝臓がんになるリスクは、最も少ない群(同豆腐40グラム未満、納豆3分の1パック未満)の約3.2倍から3.9倍にのぼったとのことです。
大豆に含まれるイソフラボンの分子構造は、女性ホルモンのエストロゲンによく似ています。エストロゲンは乳がんリスクを高める半面、肝臓がんには予防作用があり、イソフラボンの過剰摂取がこうした作用を妨げると考えられています。研究員は「肝臓がんの最大のリスク要因はB型、C型肝炎ウイルス。女性はまず感染の有無を調べ、感染が分かれば大豆製品の取りすぎに注意してほしい。感染していなくても過度の取りすぎには注意が必要」と指摘しています。
2009.06.19
心のおくすり / 抗うつ剤
アメリカ不安障害協会の調査によると、アメリカ国民のうち約1,500万人もの人々が社会不安障害(SAD)により、通常の社会生活や恋愛生活を送れずにいることが判明しました。
SADとは、人前に出ることに対し強い持続性の恐怖心を覚える疾患です。人から評価や批判を受けたり、恥をかいたりすることへの恐れから、日常のありふれた状況をも避けるようになり、日課や仕事に支障を来すほか、友人関係や恋愛関係を築くのも極めて困難になると言われています。
アメリカ・ハーバード大学医学部のポラック博士によると、SADの一般的な発症年齢は12〜13歳で、患者の多くは幼少時から特有の不安感を訴えていました。動悸、喉の閉塞感、発汗、赤面、失神、振戦、吃音などの身体症状もみられています。
今回の調査は、不安症状のある患者578人、強迫神経症患者276人、SAD患者287人を対象に調査員が問診。結果、SAD患者の75%が症状のため正常な生活ができず、69%が他人に異常だと思われたくないと回答。また、58%が自分の症状を恥ずかしく思うと答えました。また、患者のうち36%が、発症から受診するまで10年以上経過していたそうです。
ところが疾患と診断され治療を受けている場合、生活が改善したという患者が多く、59%が治療により恋愛関係によい効果が得られたとしています。
効果の認められている治療法としては「認知行動療法」のほか、リラクゼーション法、薬物療法などがあるとされています。行動療法と薬物療法の併用も有効で、さまざまな種類の抗うつ薬などが処方されています。
2009.06.13
その他
睡眠時間が不足している中高年はそうでない人と比べ、高血圧になる可能性が強まる──との調査結果をアメリカ・シカゴ大学の研究チームが発表しました。
平均年齢40歳の578人を対象に実施した今回の調査によると、5年にわたって睡眠時間が平均1時間少ない人は、高血圧になる確率が37パーセントも高まることが判明したそうです。
参考までに、調査対象となった人々の平均睡眠時間は約6時間。平均睡眠時間が少ない人は高血圧になりやすく、睡眠時間が1時間減るごとにそのリスクが高まるといわれ、研究チームのクリステン・ナットソン氏も「5年間にわたり、十分な睡眠をとらなかった人々は高血圧になる危険が増大する」と語っています。
アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、一般的に成人は7時間から9時間の睡眠が必要とされています。しかしこれはあくまでも理想の話。実際には、多くの人の睡眠時間が理想よりかなり少なく、睡眠不足による健康被害を指摘する研究も出始めています。
2009.06.05
美容 / ダイエット・スキンケア
肥満児童の動脈が、実際年齢より30歳以上老化していることが新しい研究で示され、アメリカ・ニューオーリーンズで開催された米国心臓協会の年次集会で発表されました。
アメリカ・ミズーリ大学医学部の研究グループは、6歳から19歳のハイリスク小児70人の頸動脈内膜中膜複合体厚を超音波を用いて測定しました。この検査はアテローム性動脈硬化症の評価に用いられるもので、心臓発作や脳卒中リスクと関連し、一般に低ければ低いほど良いとされており、児童は成人よりもずっと低く、年齢とともに増大してゆきます。
なお、被験者は平均13歳。ほとんどが白人で約半数が男児です。そして57パーセントはBMI(肥満指数)が同年齢での値を超える肥満児でした。
結果、被験者の「血管年齢」は、実際の年齢より30歳あまりも高いことがわかりました。肥満児および血液中の中性脂肪濃度が高い小児ほど、血管年齢が高い傾向があったそうです。
アメリカ・テキサスA&M健康科学センター内科准教授のマクニール博士は、今回の研究が決定的と断言はできない──とする一方、児童の肥満問題を解消するには、出生前に両親を教育することから始める必要があると指摘しています。
博士は若い親の多くが子どもの栄養所要量について理解しておらず、カロリー摂取量と消費量のバランスが取れていないことに危機感を抱いています。2年前の研究によると、この世代が親より長生きできない最初の世代となる可能性が示されているそうです。
2009.05.27
その他
睡眠時間が短すぎる人、長すぎる人の健康に、炎症が関係しているという興味深い報告が、アメリカの研究グループによって発表されました。
これまで数々の研究から、睡眠時間の不足や過剰が冠動脈性心疾患・糖尿病・肥満のほか、様々な死亡リスクの増大につながることが示されてきました。一方、心疾患や糖尿病など健康障害の増大には、炎症性サイトカインの慢性的な上昇が関わっていることも明らかにされています。
研究では、614人が自身の睡眠習慣に関する質問表に回答、睡眠検査室で一晩過ごしました。自己申告による普段の睡眠時間は平均 7.6時間で、検査室での平均睡眠時間は6.2時間でした。
自己申告の睡眠時間が長い人は、1時間につきC反応性蛋白(CRP)に8パーセント、インターロイキン‐6(IL6)に7パーセントの増大が認められ、検査室での睡眠時間については、短いと1時間につき、腫瘍壊死因子(TNF)が8パーセント増大することがわかっています。 なお、CPR、IL6、TNFはいずれも炎症性サイトカインです。
もう一点、睡眠時間の長い被験者は年齢が若く、睡眠時間が短いほど糖尿病・高血圧および閉塞性睡眠時無呼吸の有病率が高いことも明らかにされました。
2009.05.22
その他
過度のコーラ摂取が低カリウム血症特有の筋力低下などの症状を引き起こす可能性がある……という研究結果が、ギリシャ人研究者による論文で明らかになりました。
研究グループは1日に2〜9リットルのコーラを摂取する被験者を選び、過度のコーラ摂取が健康にどのような影響を与えるか追跡調査を実施。結果、多くの被験者に筋力低下などの症状が発生したと伝えられています。
研究グループは、筋力低下などの症状が発生した場合でコーラ摂取を止めると症状が緩和した……と述べ、1日数リットルを飲み続ける生活習慣を続けた場合、健康被害を及ぼす可能性が高いと警告を発しています。
アメリカでは1人あたりの年間コーラ消費量が212リットルに及んでおり、1日数リットルのコーラを摂取するケースも珍しくありません。但し、低カリウム血症自体はコーラに限らず、多量の水を飲んでも起こりえる症状であることを忘れてはなりません。
2009.05.18
その他
睡眠時間が短すぎる人、長すぎる人の健康状態と「炎症」が密接に関与しているという報告が、アメリカの研究機関によってもたらされています。
これまでにも様々な研究者から、睡眠時間の不足・過剰が冠動脈性心疾患、糖尿病、肥満および死亡のリスク増大につながっているという事実が示されてきました。一方、心疾患や糖尿病などの健康障害リスクの増大に「炎症性サイトカイン」の慢性的な上昇が関わっていることも指摘されています(炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインのバランスが崩れると、炎症が持続し、自己免疫疾患などの疾患を引き起こすことが知られています)。
研究では、睡眠時間の長い被験者は有意に年齢が若く、睡眠時間が短いほど糖尿病、高血圧および閉塞性睡眠時無呼吸の有病率が高いことが明らかにされました。
2009.05.10
STD / 性病・抗生物質
ヘルペスウイルスの感染に重要な役割を持つ遺伝子を無力化するという局所クリームが、アメリカの研究グループにより開発されました。
世界保健機関(WHO)によると、世界中で5億3600万人もの人々が性行為によって単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)に感染しているとのことです。特に女性は男性よりHSV-2の感染率が高く、分娩時には母体から新生児へ容易に感染するといいます。
乳児のHSV-2感染を放置すると脳損傷や死亡に至ることもあり、成人ではHSV-2感染が生命にかかわることはありませんが、HIVなどのほかのウイルスに感染しやすくなります。
新薬はRNA干渉のメカニズムを利用して、ウイルスの複製を阻害すると同時に、宿主細胞がウイルスを取り込むのを阻害する──という2つの方法でウイルスを撃退するもの。
マウスによる研究では、ヘルペスウイルスに感染する1週間前から数時間後までの使用で有効性が認められており、炎症や自己免疫反応などの副作用も現在のところ報告されていません。
長い間、ウイルスの伝播を防ぐ局所薬の開発が試みられてきましたが、大きな障壁の1つに性交直前に使用するというコンプライアンスの問題がありました。今回の結果がヒトでも再現できれば、感染予防に強力な効果を発揮する可能性があるといいます。

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